住宅用蓄電池の主なメーカー

蓄電池 メーカー 蓄電池のメーカー

FIT終了に伴い、太陽光発電などの再生可能エネルギーを売電ではなく自家消費に利用することが推奨される中、注目を集める太陽光発電などと連携された「住宅用蓄電池」。

日本国内で販売されている住宅用蓄電システムの主なメーカーを調べてみました。

蓄電池の主なメーカー

パナソニック(Panasonic)

ご存じ、日本発の世界的な電機メーカー。
充電用乾電池でも有名なエネループなども三洋電気の吸収合併で今やPanasonic製品で蓄電技術に力を入れています。

到来する電気自動車の時代を見据えて、テスラに供給できる大規模な蓄電池工場もありますし、太陽光パネルと併せた創畜エネルギーシステムで日本の技術を牽引している感はあります。

MadeInJapanにふさわしい堅実な商品展開ですが、安心料が入っているのでお値段は高めな感はありますね。

Panasonic 蓄電システム

オムロン(OMRON)

京都に本社を置く、日本の大手電気機器メーカー。
一般的には健康医療機器で知られていますよね。

家庭用電子血圧計は世界のトップシェア。
自動改札機やATM(銀行やコンビニにある現金自動支払機)などを創り出してNHKのプロジェクトXで紹介されたのも、オムロンです。

その技術力で太陽光発電のパワーコンディショナーや蓄電池にも力を入れていて、ハイブリッドシステムなど高効率な蓄電池を展開。

Made In Japanの名にふさわしく故障も少なく安心の機器を展開しています。

オムロン 蓄エネ製品

デルタ電子(DELTA)

台湾の電子機器企業。
海外企業の締め出し感が強い国内市場の中、海外勢で初めてJET認証を取得して日本での販売を始めています。

太陽光のパワーコンディショナーを製造し、日本でも展開していましたが、日本国内でトップシェアの太陽光パネルメーカーであるハンファQセルズと組んで、蓄電池販売も販売。
日本製に劣らない性能の蓄電池を展開し始めています。

太陽光パネルでもそうだったように、海外勢が入ってくることで蓄電池も価格競争になっていく流れかもしれません。

デルタ電子 太陽光発電ハイブリッド蓄電システム

田淵電気(TABUCHI)

大阪市にある電気機器メーカー。
FIT法の展開とともにパワーコンディショナーのメーカーとして地形を拡大してきましたが、2018年に経営悪化で現在はダイヤモンド電機の子会社になっています。

古くから蓄電池の販売も行っており、新電力のLooopへもOEMで蓄電池を供給しています。

パワコンメーカーとしてハイブリッドシステムなど高効率な蓄電池を展開しています。

田淵電気 蓄電ハイブリッドシステム

伊藤忠商事&エヌエフ回路設計ブロック(NF)

日本屈指の巨大総合商社である伊藤忠商事が電源・電気計測器メーカーと組んで創った高性能蓄電池「スマートスターL」。

さらに進化版の「スマートスター L」はAI(人工知能)技術と蓄電システムを最適化するサービスを手掛けるグリッドシェアジャパンと組むことで、AI搭載の蓄電池として注目を集めています。

また、同製品を太陽光関連会社などにOEM提供することで、住宅用蓄電システムの普及を図っています。

Smart Star L

撤退を表明した蓄電池メーカー

東芝ライテック(TOSHIBA)

東芝グループで住宅用蓄電設備の販売を手がけていた東芝ライテック。高性能で寒冷地でも設置可能で長寿命、使い勝手も良かった東芝の蓄電池ですが、2018年9月に蓄電池事業からの撤退を表明。

理由のひとつとして、高性能な住宅用蓄電池を売りにしていたが、価格に反映させることが難しく、事業として厳しい状況が続いていたことが挙げられるようです。
「高すぎて売れなかった」ということのようですね。

NEC

こちらも言わずと知れた国内大手電機メーカー。
住宅用蓄電池も一時は国内販売シェアトップでした。
2018年1月、蓄電池事業から撤退を表明。

FIT制度終了を見越したり、異常気象による大停電などで、太陽光発電の自家消費を促す蓄電池のニーズは高まりを見せています。

各メーカーもより高性能で便利な機種を出していますが、リチウムイオン電池の原材料であるニッケルやコバルトが国際的な取り合いになっていて、大企業でも撤退する現状の中、「数年後は大幅に値下げするだろう」という安易な判断にはなかなか至れないかもしれません。

予算の都合もありますが、家電と同じで「欲しいと思った時が買い時」なのかもしれませんね。

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